Hidekichi

illogical-impulseを適用したEndeavourOS+Gnome環境にイコライザーを入れてみよう

PCで作業をする場合には何かしら音楽を聞いたりしたりするものです。より良い音でそれらを行うためのイコライザーを設定しようという話です

EasyEffects

最初に確認

EndeavourOSは、PipeWireという主にオーディオとビデオのストリーム処理するフレームワークを採用しています。これは主に音声の録音・再生、ビデオのキャプチャ・出力、ルーティングを低遅延で扱うためのサーバーとして設計されています。

通常は、既に入っているはずですがこれが入っていない場合などもありまして、念のための確認として。EndeavourOSではpipewirepipewire-alsapipewire-jackpipewire-pulse の4つが主要なパッケージとなっているのでこれらをインストールします。

sudo pacman -S pipewire pipewire-alsa pipewire-jack pipewire-pulse

これですべてが入ります。既に入っていた場合は再インストールされるか、スキップされると思います。

インストールされた後、サービスを有効化する必要があります。これもおそらくはインストールしたら有効化されていると思うのですが、念の為に。

systemctl --user enable --now pipewire.service pipewire-pulse.service

これらが設定されているかを確認するために、以下のコマンドで情報を見ておきます。

pactl info

表示された情報から、Server Name:PulseAudio (on PipeWire 1.4.9)((バージョンは更新されれば変わると思います))と言うような表示があれば成功です。

イコライザーを導入する

illogical-impulseのHyprlandの設定で、execs.conf(~/.config/hypr/hyprland/execs.conf)に、easyeffectsとあるのに気づかれてる方もいるかも知れません。これがいわゆるイコライザーなどの設定をするプログラムで、以前はpulseEffectsと言われていたものだと思います。これらはPipeWire対応に特化してEasyEffectsにリネームされたと記憶しています。EndeavourOSもPipeWireがデフォルトなのでEasyEffectsを入れるのが最も安定した方法と考えられます。よって、EasyEffectsをインストールします。

sudo pacman -S easyeffects

EasyEffectsの起動は、Superキー(windowsキー)でメニューを開いて、easyあたりまで入力すれば起動できます((使用しているディストリビューションによる。Super+AあるいはSuper+Spaceの可能性も))。しかしこのままだとプリセットは何も無い素の状態なので公式Githubからプリセットを導入します。

プリセットの導入

インストールはターミナルから以下のスクリプトを動作させます。これは公式サイトに書いてあるものです。FIX

bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/JackHack96/PulseEffects-Presets/master/install.sh)"

公式プリセット選択

起動させると、どのプリセットをインストールするかを聞いてくるので数字で選択します。ここから、Perfect EQ Presetをインストールしたとします。

EasyEffectsのウィンドウ左上にあるプリセットでローカルにインストールされたプリセットを選ぶわけですが、ここまでの手順でやるとLinux Studio Pluginsというのが不足しているとなります。Flatpakでインストールすると全部入っているようですが、順番にすると不足しているので、それらもインストールします。

sudo pacman -S lsp-plugins

※ pluginsのスペルに間違いがありました。修正しました。

どこから入れるかを聞かれると思いますが、デフォルトの1で良いのではなかろうかと思います。これはやや重く、25MBちょっとありますのでテザリングなどよりはWi-Fiに繋いでが良いでしょうか。

Linux Studio Pluginsを導入すると、公式プリセットで設定された内容が正しく動作します。これらがなくてもイコライザーの設定はオリジナルで作成可能で、Linux Studio Pluginsはそれら以外のリバーブ(残響)やコンプレッサー(音圧調整)、ノイズサプレッション(ノイズ除去)などのイコライザー以外の高度なエフェクトを使うために必要なだけですので、それらが不要であれば導入する必要なく、個人で好きな音質にイコライザーで調整していけます。

Flatpakで導入する

次のコマンドで導入できます。

  1. 最初にflatpakの導入。公式のセットアップを参照のこと。最初からFlatpakが導入されているディストリビューションもありますので、次のコマンドでソフトの導入を試してみて、何かしら足りないというようなメッセージが出たら、各ディストリビューションのセットアップを試したら良いかと思います。
  2. 該当のソフトを導入。2026年のインストールスクリプトは次のようになっています。
flatpak install flathub com.github.wwmm.easyeffects

もし、「flathubというリモートが見つからない」というようなメッセージが出る環境では「リモート追加」による導入を先に試してみて下さい。

flatpak remote-add --if-not-exists flathub https://dl.flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo

–if-not-existsの記載通り、入ってなかったらflatpakが導入され、もし導入されていたらスキップされるので、既にflatpakを導入している場合は上記の操作は不要ですまたEasyEffects公式のWikiページの情報が更新されておらず、上記のインストールスクリプトが間違っていましたのでflathubの「インストール」に合わせて修正しました。2025/10/18詳細を書き直し修正 2026/2月 追記

現在ご覧になってるこの記事は、Arch系のディストロでの記事なので関係ないですがUbuntuではFlathubからインストールしようとすると、「could not unmount revokefs-fuse filesystem」エラー(revokefs-fuseファイルシステムのアンマウント失敗)が発生し、インストールが中断するという報告があるので注意してください。これら問題はパッチがリリースされており、apparmor 5.0.0~alpha1-0ubuntu8.1の更新で解決すると言われています。→ Updated: Flatpak Doesn’t Work in Ubuntu 25.10, But a Fix is Coming

Flatpak版を入れると依存プラグイン(Linux Studio Plugins for EqualizerやDeep Noise Remover)が自動的に導入され、全機能がすぐに利用可能になる利点があります。しかしこれらは全ての依存関係が最新と言うわけではなく古いライブラリが同梱されている場合もあり、最初から全機能が使えるのは便利ですがファイルサイズの肥大にも繋がるため、Arch系ディストロはpacmanを用いて必要なものを順番に導入していくのが最も良い方法だと思います。

再起動しても設定がそのまま続くか

最初に書いた「illogical-impulseのHyprlandの設定で、execs.conf…」の部分から既にEasyEffectsは次回起動時にバックグラウンドで起動するようになっています。しかし、設定した内容が起動しない場合は、EasyEffectのウィンドウの左上、プリセットとある右側にアイコンがありますが、ここがOffになってる可能性があるのでOnにしておけば次回も効果のあるまま起動するはずです。

デバイスごとの自動ロードも可能です。特定のデバイス、例えばUSBヘッドセットや、Bluetoothスピーカーが接続された時に自動で起動する設定も可能です。各デバイスの有効/無効はメイン画面内でも可能です。これらを確認して最適な設定で音楽などが再生されるように設定して下さい。

各デバイスの設定

右パネルアイコン

EasyEffectsはインストールされて動作し始めると、右サイドパネル上部にあるアイコンに追加され表示されます。ここから右クリックでEasyEffectsの設定ができるようになっています。上部パネルではなく右サイドパネルです

このサイドパネルにあるEasyEffectsのアイコンはクリックするとoffになり、EasyEffectsのウィンドウ左側上部にあるOn/Offアイコンの動作と連動しているように思います。音楽を再生中にサイドパネルのアイコンをoffにするとMPVの場合は停止して、再度MPVを再生するとEasyEffectsのエフェクトが効いていない状態で再生されました。Onにするとエフェクトがかかって再生されるのを確認しました。

その他

EasyEffectsは、イコライザー + 各種オーディオエフェクトの総合ツールです。システム全体(PipeWire経由)の出力/入力音声をリアルタイムで加工します。しかし、ディストリビューションの紹介・レビュー動画などでよく使われているのはCavaというオーディオビジュアライザーなのでこれを探している人もいるかも知れません。

cava

丁度以前撮っていたスクリーンショットFIXがでてきたので貼っておきます。左上のがcavaです。右のターミナルでコマンドも入ってますが、Arch系のディストリビューションであれば、AURを使用して、

paru -S cava

で導入できます。yayでも同様です。CachyOS + Hyprland(DankMaterialShell)上で、サザンのLove affairを再生している所です。画面上部のバーとその下中央でコントロールできるというのをスクショした所ですが、思いがけず全部入で撮っていました。

cavaは、純粋なオーディオビジュアライザーなので、音自体は加工せず視覚化するだけのものです。

2026年現在では、pipeWireがほぼ標準になっていますので、イコライザーはEasyEffectsが音に関してはまず最初の入口になるソフトと思いますが、他にも色々とあります。例えば、JamesDSP(JDSP4Linux・Flatpak)はAndroidの同タイトルをLinux向けに移植したものです。イコライザーも優秀ですがEasyEffectsよりも軽量志向で、ViPERっぽい味付けが欲しい人向けだと言います。派手好きな人向けということです。

https://youtu.be/UdJDEu2pJac

上級者向けにも、LSPのLV2プラグイン(parametric EQなど)をCarlaで繋ぐlsp-plugins + Carla / Ardourや、pipeWire純正でconfファイルでEQ設定をする、filter-chainもありますがGUIがないのと、プリセット管理が手動になるので、初心者には非推奨です。

ほとんどの人に対してはEasyEffectsで十分かと思います。

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