Arch系Linuxのインストールができない人へ - CachyOSのWikiを読み解く

Googleの検索ワードでCachyOSがインストールできないというのを見たのでWikiで書いてあることを翻訳して説明

Hidekichi

インストールの流れ

  1. インストールするISOをダウンロードする
  2. USBメモリにISOをフラッシュ
  3. PCの起動設定でUSBから起動
  4. Live環境からOSをインストール

これだけのことですがここに至るまでに色々と知っておくことがあってWindowsのようにPCを買ってくればそのまま使えるものではないということが最初の壁です。インストールのフロー的には上記の通りながら、導入するPCには色々と種類がありそれぞれに合うように導入する必要があります。

PCの販売時期によってBIOSで起動しているのかUEFIで起動しているのかが違ったり、UEFIで起動しているのにたまたま対応していないマザーだったりとかもかなりの少数だとは思いますがあるらしいです。更に、BIOS(UEFI)の起動方法もPCによって違ったりしますしそれらを確認する必要があります。

昔なら、メーカーサイトや使用している人の情報を探したりしていたわけですが、今ではAIがあるので自分のPCの型番などを入れて、BIOS(UEFI)の起動方法や、ブートプライオリティ(デバイスの起動優先順序)の変更の仕方などを調べておいてメモっておくとよいかと思います

本来であれば、既存のメインPCがあるのにLinuxに変える必要はありませんし、大抵の場合は、

などOSの変更に至る色んな理由とかがあるのではないかと思いますが、事前に知っておかないといけないこともあり、その都度調べながら作業を進められるのがベストだと思います
なので作業するのと別にそれらが調べられるPC(スマホでもひとまずはOK)があるのが良いかと思います。

なぜArch系を勧めるのか

Arch系について諸々書くので本題まで読み飛ばしてもokな部分です

ディストリビューションは、そのコア部分(カーネル等)を様々なパッケージ(ソフト・ライブラリ)を組み合わせ、デスクトップ環境等を合わせてインストールすれば使用できるような形で配布されているものを言います。

Linux部分は共通ですがそれらを動作させる仕組みや方法が色々あって、元になるディストリビューションから様々な派生バージョンが生まれ、それらは系統でまとめられます。

最大のコミュニティとパッケージを誇るDebianからUbuntuが派生し、UbuntuからPop!_OSなどが派生したりでたくさんのディストリビューションがあります。
ArchLinuxCRUXというものがあり、それに感銘を受けたJudd VinetがArchを作りました。

ArchLinuxはKISS(Keep It Simple, Stupid - シンプルにしとけよ、このバカチンが)と言う原則があり、それらに則って作られているため、以前はOSのインストールだけでもシンプルにしすぎだろ?ぐらいだったので初心者には敷居の高いものでしたが現在はインストーラーが付属してだいぶ簡単にインストールできるようになったものの、まだ初めてLinuxに触れる人には敷居が高いままとも言えます。
例えばWi-Fiの設定ひとつをとっても難しい部分もあります。知っていればそうではないものの知らなければ何もわからないに等しいわけですからそういうのが敷居の高さになっています。インターネットに繋がらなければパッケージを入手も何もできないのですから。

ArchLinuxから派生したディストリビューションにManjaroというのがあり、それ以前にもArchLinuxを簡単に導入できるように試みたディストリビューションはありましたが、Arch系の派生ディストリビューションで最初に成功したのはおそらくはManjaroだろうと思います。
インストール前に設定したWi-fiパスワードをインストール後にも引き継げるのには当時驚きました。それまではインストールするためにWi-Fiパスワードを入れ、インストールが終わってから再度Wi-Fiに接続するという手間がありました。

素のArchLinuxに近いディストリビューションとしてはEndeavourOSというものがあります。これは元々Antergos(アンテルゴスあるいはアンターゴス)というディストリビューションがあり、その開発が終了するという事から現EndeavourOSの陣営が引き継ぎました。
EndeavourOSはArchLinuxの複雑さを緩和させながらできるだけ簡単にArchLinuxに触れられるように作られており、初心者にはManjaro、中級者はEndeavourOSというような立ち位置となっています。

つまりは何が言いたいかと言うとシンプルが原則であるためにそこがかえって難しいと思わせる部分であり、しかしシンプルであるために分かる人には管理もしやすいというような矛盾にも似た哲学的なものがあって、何もかも全部入りのWindows等からは想像できない部分かと思います。
作っている人たちそれぞれの目標が色々あり、同じArchのシステムですがどれを選ぶかは自分の力量によるという部分ではありますが、流れとしてはもっと単純にManjaroで慣れてEndeavourOSに移行するという流れが良いのではなかろうかと思う部分です。

しかしここでCachyOSというのがでてきました。CachyOSはManjaroのように独自のパッケージを持ちカーネルすらチューンして使いやすさと言うよりは、パフォーマンスの最大化を目的としています。これまでの3つに比べると特殊な位置づけに当たります。
出た当時はピーキーだという評価があり、私もそう感じていました。使いにくい部分があって圧倒的にEndeavourOSの方が使いやすかったのです。もし位置づけを考えるなら、CachyOSは上級者またはハイエンドの中級者向けのディストリビューションに当たるだろうと思います。
現在は当時から比べるととても安定しているので尖った部分はなくなりましたが、パフォーマンスを追求するのは変わっておらず、最新のCPUアーキテクチャ(x86-64-v3以上)に最適化された独自パッケージも提供していて、これはシステム全体を深く理解しているユーザーにとって大きなメリットとなっています。

例えばArchLinuxはじめEndeavourOSに各種ゲームのパッケージを入れてもそれらはできるわけですが、CachyOSはゲーム性能に直結する独自のカーネルチューンがしてあったり、最新のCPUアーキテクチャ(AVX2などの拡張命令)に最適化してコンパイルされているので、CPUが同じ処理を行う際でも他のディストリビューションより効率的かつ高速に実行でき全体的なシステムパフォーマンスとゲームのフレームレートの向上に貢献しています。
ソフトは他のディストリビューションでも導入できますが、カーネルやそれら関係するパッケージのチューニングはそれらを使用できる環境が必要です。それらが上級者向けであって、普段遣いの部分が他と変わるわけではありません。

Arch系のディストリビューションはローリングリリースでパッケージを配布しています。ローリングリリースは、メジャーバージョンの概念をなくし、「作者が新しいパッケージを公開 → メンテナーが迅速にパッケージ化・最小限のテスト → ユーザーへ即座に配布」 という流れを確立することで、常に最新のソフトウェアをユーザーに提供しています。

従来の固定リリース(Ubuntu、Fedoraなど)は、半年に一度や数年に一度といった決まったリリース日があります。新しいパッケージは、そのリリース日に間に合うように開発され、間に合わなかったものは次のリリースまで待たされます。
これは安定しているパッケージを提供できるという意味でもありますが、新しいパッケージが世に登場しているにも関わらずリリース日が決まっているので適用できない、あるいは古いパッケージのまま待つ必要があると言う事になるので開発が頻繁に行われる分野においては、極端に言えば一部の操作で問題を抱えているパッケージを次のリリースで改善されるまで待つ必要があるなどデメリットにも思える部分があり、個人的にはローリングリリースの方がいいだろうと思うのでArch系を勧めています。

即リリースと言っても、Windowsのように勝手に導入されることはありません。そのようにも設定はできるはずですが自身で定期的に、あるいは好きな時にアップデートするスタイルとなっています。

あまり前回の更新から時間が開き過ぎると、システムの更新をしようとしてpacman -Syuをしても「キーリングを更新しろ」となって止まってしまう場合があります。Arch系はローリングリリースなので、パッケージは毎日最新に更新されます。
しかしGPGキー(パッケージの署名を検証する鍵)には有効期限(通常1〜2年)があってシステムの更新ができなくなってしまいます。
なので最低でも1ヶ月に1回は更新するようにして下さい。キーリングの更新はpacmanからも操作できますが、デスクトップが起動したら表示されるCachyOS helloのTweaksにもUpdate System & Keyringというのがあるのでそこからするのが最も簡単です。
CachyOS helloは毎回起動したら鬱陶しいので起動しないようにして、利用する時に別途、ランチャーなどから起動させたら良いと思います。

さて本題

CachyOSが求めるスペックは、

最小要求推奨要求
・ 3 GB RAM
・ 30 GB の空き容量(HDD/SSD)
・ 安定したインターネット環境
・ 8GB RAM
・ 50 GB の空き容量(SSD/NVMe)
・ x86-64-v3 対応CPU
・ 50 Mbps か 良い環境のインターネット環境
・ NVIDIA GPU (900以上 - 例: GTX 950)、AMD +GCN 1.0 (例: AMD R7 240)、または Intel(統合 HD グラフィックス シリーズ以上。Arc シリーズ)

となっています。

x86-64-v3-v3等は以下のCPUファミリーを指しています。マイクロアーキテクチャレベルです。

マイクロアーキテクチャレベル」は、CPUの内部構造や回路設計を指し、主にx86-64のような特定の命令セットに沿って、CPUの機能レベルを分類したものです

x86-64 ABICPU ファミリー/例
x86-64-v3・ AMD Family 15h (Excavator)
・ AMD Family 17h (Zen 2)
・ AMD Family 17h (Zen+)
・ AMD Family 17h (Zen+)
・ AMD Family 19h (Zen 3)
・ Intel 4th Gen Core (Haswell)
・ Intel 5th Gen Core (Broadwell)
・ Intel 6th Gen Core (Skylake)
・ Intel 7th Gen Core (Kaby Lake)
・ Intel 8/9th Gen Core (Coffee Lake)
・ Intel 10th Gen Core (Comet Lake)
・ Intel 12th Gen (Alder Lake)
・ Intel 13th Gen (Raptor Lake)
・ Intel 14th Gen (Raptor Lake Refresh)
・ Intel 15th Gen (Lunar / Arrow Lake)
・ AMD Family 17h (Zen)
x86-64-v4・ AMD Family 19h (Zen 4 / Zen 4c)
・ AMD Family 1Ah (Zen 5 / Zen 5c)
・ Intel 6th Gen Core (Skylake X)
・ Intel 8th Gen Core i3 (Cannon Lake)
・ Intel Xeon / 10th Gen Core (Ice Lake)
・ Intel Xeon (Cascade Lake)
・ Intel Xeon (Cooper Lake)
・ Intel 3rd Gen 10nm++ (Tiger Lake)
・ Intel 4th Gen 10nm++ (Sapphire Rapids)
・ Intel 5th Gen 10nm++ (Emerald Rapids)
・ Intel 11th Gen (Rocket Lake)

と言うような感じになっています。Haswell以前の古すぎるCPUのPCには対応されてないので動作しないというわけではないかも知れませんが、多分問題が出るのでそう言う場合にはEndeavourOSなど他のディストリビューションを使用するのが良いかと思います。

ISOのダウンロード

まずはISOをダウンロードします。一般のPCの場合はデスクトップバージョンをダウンロードします。ハンドヘルド(Handheld)バージョンとは、Steam Deck (OLED/LCD)、ROG Ally、Legion Go、Lenovo Legion Go Sなどのデバイスに入れる用のものです。

SHAファイルをダウンロードして確認するという手順が推奨されます。これは公式からダウンロードするとしても大切な手順で、

等ではSHAファイルの値とISOのハッシュ値が違う値になるので、開発者の手元にある値とダウンロードしたものが同じであるかを確かめるための手順です。

  1. まずSHAファイルをダウンロードします
  2. WindowsであればPowerShellを起動して、ダウンロードディレクトリにISOファイルをダウンロードしたとすると、
    cd C:\Users\あなたの名前\Downloads
    としてディレクトリを移動します
  3. ISOファイルのハッシュ値を生成する
    Get-FileHash -Algorithm SHA256 "ファイル名.iso"
    「Hash」欄に表示された64文字の英数字が、あなたがダウンロードしたファイルの実際のSHA256ハッシュ値になります。
  4. ダウンロードしていたSHAファイルをテキストエディターで開くとそこにも64文字の英数字があるのでそれらを比較します。方法としては、PowerShellで表示される英数字をコピーしてテキストエディターのSHAの下に貼り付けて上下の文字を確認しても良いですが64文字あるので見逃してしまうかもしれません。そう言う場合は次のコマンドで確認することもできます。
    (Get-FileHash -Algorithm SHA256 "ファイル名.iso").Hash -eq "正しいハッシュ値(64文字)"
    正しいハッシュ値は、ダウンロードしたSHAファイルにある64文字になります。この判定は、True/Falseで答えが出るので簡単に比較ができますが、たいていはそれすら面倒なのでコピペで見比べるのが一般的でしょうか?

USBにはどうやって書き込むか

CachyOSではbalenaEtcherVentoy、WindowsにしかないですがRufusなどを紹介されていて、別途ddコマンドでISOをUSBドライブに書き込む方法も書かれていますが、balenaEtcher、Rufus、ddコマンドはUSBドライブがそのディストリビューションのインストール専用になってしまうので、どうせなら8 GB以上のUSBドライブでVentoyを利用して、複数のディストリビューションISOをUSBドライブに入れられるようにしておくと、CachyOSを試してみて違うなと思ったら同じUSBドライブからEndeavourOS等をすぐにインストールし直すことができるようになります。
ISOをダウンロードしてハッシュ値などを確認するなどは同じ事で、書き込むのにそれなりの時間も必要にもなるかと思いますが、VentoyならUSBドライブを複数用意する必要がなくなるのは便利かと思います。

balenaEtcherもRufusもソフトを起動して、ISOを読み込んで、対象となるUSBドライブを選択して書き込むというだけです。
Ventoyは、ソフトをUSBドライブにインストールします。インストール後、各ISOをVentoyが入っているUSBドライブに入れる(いわゆるコピペ)をしたらそれでOKです。

各ISOファイルの書き込みは時間がかかると思うので、USB3.0以上のポートがあれば、それを使ってUSBドライブ自体も3.0以上対応の高速タイプを使うようにしてください。

PCのブートプライオリティ(起動優先順序)の変更

これは(PCあるいはマザーボード)メーカーによって様々ですが、BIOS/UEFIに入るキーとして自作PCつまりは多くのパーツとして販売しているマザーボードではDelete(DEL)キー、メーカーPC(Dell、Acer、Lenovo等)の場合はF2キー、HPはF10キーなどがよく使用されます。中にはF12キーで起動時のブートメニューの呼び出しなどから入ることもあるそうです。
NECなどはF1キーだったような気もしますし、中にはESCキーがメニューの呼び出しなどになっていることもあったりで本当に様々です。
電源を入れると画面の何処かに表示されていたりしますし、マニュアルがあればそれでメーカーであればサポートのページなどから調べることもできると思います。それらキーからBIOS/UEFIの画面に入り、Boot Priorityとある項目を探してください。他にもBoot OrderBoot Sequence等があるかも知れません。
メニューのBootあるいはStartupなどから前述の項目に入り、1st Boot Deviceあるいは一番上のデバイスを、先程作ったUSBドライブに変更します。これで通常はUSBドライブをPCに装着して起動すればUSBドライブの中のISO(あるいはVentoy)が起動します。Ventoyの場合はそこから起動するISOを選択してもしかすると起動ブートマネージャーを選択するかも知れません。

プライオリティを変更するためにUSBドライブの認識が必要なので、USBドライブは装着して起動した状態でBIOS/UEFIを設定する必要があります。

ブートマネージャーは、たいていGrubで問題ないです。その時起動できるものでも大丈夫と思います。CachyOSで言うと、ISOから起動するものはライブ環境なのでその段階ではPCへの変更はありません。ライブ環境からインストーラーを起動してインストールが始まるとその時に選んだブートマネージャーやその他諸々が書き込まれるのでその時には十分検証した内容を導入するべきですが、ライブ環境の場合は起動できたらそれでOKです。

ノートPCなどではテンキーレスのものもあり、英語配列の場合もありUSBデバイスの順序を上下させるために+(-)キーを使用する場合が多いわけですが、テンキーがあればそれらは物理的に見てわかるので設定しやすいものの、テンキーレスだと-キーはあっても+が機能しない事があったりします。
キーボードには日本語配列の表示なのにOSが起動していない状態だと英語配列になっている場合があるので、-キーの周辺でShiftキーと何かしらを押せば+キーが機能することがあると思いますので、それらで上下させてください。Spaceキーが対応している場合もあります。この場合はSpaceキーとShift + Spaceキーで上下ができるかも知れません。

設定ができたらたいていは最後に終了のメニューがあるかと思いますが、必ず今行った設定を保存して終了します。USBドライブは刺さったままですし、そのまま電源を投入して画面の指示に従います。

ライブ環境が起動したら

一番最初にするのはおそらくはWi-fiに接続することです。有線LANがあればそれで繋ぐのが一番簡単です。CachyOSのライブ環境のデフォルトデスクトップはPlasmaなのでちょっとわかりにくいですが、画面下のタスクバー、右側にWi-Fiのアイコンがあります。
左クリックだったと思いますが、現在の周辺を飛んでる電波一覧を表示して、自身のWi-FiのSSID(電波のID)を選んで、パスワードを入力します。
成功すればConnectedなどになってネットに繋がるので確認するにはFirefoxでも起動して、阿部寛のHPにでも繋いでみたら良いかと思います。

なぜインターネットに接続するかですが、インストール時にISOに入っていないパッケージや更新データをダウンロードするためです(オンラインインストール)。基本的なものは収録されているもののそうでないものはダウンロードする必要があります。

cachyos hello

最初にデスクトップ画面中央にCachy Helloと言うウィンドウが表示されているはずです。そこの中央下にインストールするためのボタンがあります。ここからインストーラーを起動したらいよいよインストールが始まります。

しかし、ここで急いではいけません

ウィンドウに重なるようにブートマネージャーの選択ウィンドウが出るからです。

ブートマネージャーの選択

ブートマネージャーは、Systemd-bootGrubrEFIndLimineが候補としてあるわけですが、後述するファイルシステムにも絡んでくるのでよく理解して選択してください。

CachyOSはArchベースですが、Btrfsスナップショット(Snapper)との統合を強く意識した独自最適化が入っています。特にLimineとGRUBにはCachyOS専用パッケージ(limine-snapper-syncやgrub-btrfs-support)が自動で有効化され、ブートメニューにスナップショットが自動追加されます。

Limine は比較的新しいブートマネージャーなので呼び方もあまり浸透していないかも知れませんが、「リマイン」が一般的な呼び名でたまに「ライミン(Lime-inのような感じで)」と呼ぶ人もいます。

サポートしているCPUなどを上の方で書きましたが、Intelで言うと4世代以降がCachyOSのサポートしているCPUですからその世代のPCのほとんどはUEFIなはずです。それより前のPCはBIOSかもしれませんがサポート範囲のCPUから見ればUEFIであるため、Wikiでもデフォルトで推奨されているものはsystemd-bootと記載されています

しかしながら、おそらく最も最適なのはLimineです。

重要事項:一部のMSIマザーボードには、UEFI仕様に完全に準拠していないUEFIファームウェアが搭載されています。そのため、GRUBやrEFIndなどの特定のブートマネージャとの互換性に問題が生じる可能性があります。
このような問題が発生した場合は、systemd-bootまたはLimineの使用をご検討ください。
CachyOS Wikiにも記載があります

ここまでをまず確認してから、次のファイルシステムを併せて読んでください

ファイルシステム

デフォルトではBtrfsですが、他にもext4XFSZFSF2FSなどが用意されています。WindowsではFAT32とかNTFSなどはご存知だと思いますが、聞いたことがないものばかりだろうと思います。

Btrfs

ほとんどの人(初心者~中級者)に最適で、何かしらのアップデートでシステムが壊れた場合にブート画面からロールバックしたりなどが可能。CachyOSチームも全員このファイルシステムを使用しているとかなんとか。
HDDなどではフラグメンテーション(断片化)で遅くなったり、極端に書き込みが多い場合に遅くなったりすることもあるとか。

ext4

とにかく安定第一を求めていたり、企業のサーバー、デュアルブートでトラブルをできるだけ避けたいと言うような人、スナップショットなどは不要と言う人向け。

XFS

純粋に速度を追求するゲーマーやクリエーター、動画編集などの大容量ファイルを扱う人向け。高性能なファイルサーバー、メディアストレージ、大規模データベースの領域に最も適しています。非常に小さなファイルを頻繁に作成・削除・変更する操作(ウェブキャッシュなど)は不向き
スナップショットが使えずともとにかく速度が必要な人向け。

ZFS(OpenZFS)

NAS/サーバー志向の超上級者向けで、大容量RAM(16GB以上)搭載で、自宅サーバーやプールストレージを作りたい人向け。
RAM消費が多く(ARCで8GB以上推奨)、リアルタイムカーネルと相性が悪い場合がある

F2FS

SSDの寿命を最優先したい人向けで、NVMe Gen5などの超高速SSDでさらに速度が欲しい人向けだが、fsckが弱く、パーティションの縮小ができない。安定性でBtrfs/ext4に劣るという報告がある

これらを踏まえて、ブートマネージャーとファイルシステムを組み合わせると

こういう感じになります。systemd-bootGrubでも問題はないですが、

と言う感じです。いずれも古くからあるものなので安定してます。

rEFIndは?という疑問もあるでしょうが、見た目重視であればLimineでしょうし、あえてrEFIndを使用する理由はありません。起動が遅いというのもあります。systemd-bootは見た目を美しくすることもできないので、とにかくシンプルな従来通りの起動を好むのであれば良いかも知れません。

Limineをおすすめしている理由は、モダン・超軽量・見た目を美しくカスタマイズもできる・Btrfsのスナップショット対応 というのが理由です。あまりいじらない方が良い場合もありますが、いじりたい人はこれ一択です。最近のArch/CachyOS勢がみんなLimineに乗り換えている最大の理由は、まさにこの「速い+美しい+Btrfsスナップショット対応」の三拍子が揃ったからです。

よって、まずインストーラーが起動する前に選択するブートマネージャーは Limine を選択するのがおすすめです。その他のブートマネージャーはPCの構成や状態、お好みや用途によって選択してください。

デスクトップ環境の選択

何かしらをまず選択する必要がありますが、その後で他のデスクトップ環境も選択できます。最初に選んだものがデフォルトになるわけではなさそうなので好きなものを選べばよいですが多すぎる選択はあまり良いことはありません
ダウンロードサイズも多くなりますし、Archのシステムはできるだけシンプルに保つべきです。

CachyOSには、KDE PlasmaGNOMEXFCEbspwmBudgieCinnamonCosmici3HyprlandLXDELXQtMate DesktopOpenboxQtileSwayUKUIWayfireNiriなどがサポートされています。

フルデスクトップ環境としては、KDE Plasma、GNOME、XFCE、Budgie、Cinnamon、Cosmic、LXDE、LXQt、Mate Desktop、UKUIらが該当し、これらはウィンドウマネージャーだけでなく、ファイルマネージャー、パネル、設定ツールなどが一式揃った「完成されたデスクトップ環境」です。

タイリングウィンドウマネージャーは、bspwm、i3、Hyprland、Qtile、Sway、Niriが該当します。ウィンドウを自動でタイル状に並べるタイプで基本的にデスクトップ環境ではなく ウィンドウマネージャーのみ提供しています
しかしこれは例えばHyprlandが入ると併せて、waybar + wofi + dunst + kittyがプリインストールされる事を意味していて、つまり基礎となる部分とウィンドウマネージャーはHyprlandが提供し、更に便利に使うために他のものを併せてインストールすることでデスクトップ環境として成立させています。

waybar は、いわゆるトップバーです。時計やウィジェットを表示しておくバーです
wofi は、ランチャー/メニューを表示するツールです
dunst は、通知デーモンを置き換える軽量な代替デーモンです
kitty は、ターミナルエミュレーターです

なのでそれ単体でインストールしても動作はしますがそれぞれの設定部分が便利にはできていないので別途DotFilesが公式で配布されています(リンクはHyprlandのもの)。
これら便利にする設定は個人的に作成されたものもあって、海外ではRice(あるいはRicing)と言う文化があり、カスタマイズされた環境を自分の環境にも適用して便利に使うというようなものを言います。
それらを適用してもっと便利にすることもできます。

上記リンクでそれらの解説などもしています。

X11やWaylandが何かもわかりにくいかと思います。X11からWaylandに移行していると言っても役割が重なるだけでプロトコル(仕組み)的には違うものです。言い換えると、X11と言う古いプロトコルからWaylandと言う新しいプロトコルに変わってきているとまずは理解して下さい。

X11の場合は、

  1. アプリ(例えばFirefox)が「この部分をこう描画して」と Xorg に命令する
  2. Xorg が一度その画面を受け取って保持
  3. ウィンドウマネージャ(KWin, Mutter, i3 + Compton等)がそれを合成
  4. それをまた Xorg がディスプレイに送る

つまりX11 → Xorg と ウィンドウマネージャ が情報を何度も受け渡す「二重構造」になっています。その結果、度重なるデータコピーで遅延(latency)が増えたり、vsync/tearing の管理が難しかったり、HiDPI/マルチモニタで挙動が複雑になり壊れやすかったり、古い設計なのでGPU最適化が難しいというような問題点が出てきます。

vsync:垂直同期。描画する速度(フレームレート)とリフレッシュレートを同期させてtearingを防いで映像を滑らかにする技術。
tearing:チラツキや画像のズレの事。
HiDPI:高画素密度。MacでいうRetinaディスプレイとか4Kディスプレイのようなもの

Waylandの場合、

  1. アプリが「こう描画しますぜ」と 直接コンポジターに渡す
  2. コンポジター(KWin / Mutter / Hyprland)がGPUに直接合成命令を送る
  3. そのままディスプレイに表示

KWin:KDE Plasmaのウィンドウマネージャー
Mutter:Gnomeのウィンドウマネージャー

つまりコンポジター1つに一本化されています。その結果、遅延が低い(X11より確実に速い)、tearing が極端に起きにくく、マルチモニタでも滑らかで 4K/144Hz など高リフレッシュ環境でも安定してGPUが効率的に使われる(ゲーム向けにも有利)と言う感じに変わります。

これらは画面描画だけではなく、入力や入力のセキュリティ面でもWaylandの方が有利ではあるのでできる限りWayland対応のデスクトップ環境を選ぶべきだろうと思います。しかし現在はX11にしか対応がないけれどもどうしてもそのデスクトップ環境が好みであればそれを使うのも良いかとは思います。しかしいつかはWaylandへの移行が必要になるというの頭の片隅には置いておいて下さい。

Wayland完全対応Wayland一部/実験的X11のみ
KDE Plasma
GNOME
Budgie
Cosmic
Hyprland
Sway
Qtile
Wayfire
Niri
LXQt
UKUI
XFCE
Cinnamon
MATE
bspwm
i3
Openbox
LXDE

X11あるいはWaylandの対応としては以下のようになっています。

フルデスクトップウィンドウマネージャー
KDE Plasma X11 / Wayland
GNOME Waylandメイン (X11も可)
XFCE X11 / Wayland (実験的)
Budgie X11 / Wayland
Cinnamon X11メイン (Wayland実験的)
Cosmic Wayland専用 (Rust製) 11/21現在β版
LXDE X11のみ
LXQt X11 / Wayland
MATE Desktop X11メイン (Wayland一部可)
UKUI X11 / Wayland
bspwm X11のみ
i3 X11のみ
Qtile X11 / Wayland
Hyprland Wayland専用
Sway Wayland専用
Niri Wayland専用

表のようにWayland専用のものもあれば、X11しか対応のないもの、どちらも対応しているがX11からWaylandに移行中であったり一部対応しているものまで様々です。
しかしいずれにせよWayland環境に移行しつつあるので、理由やこだわりがない限り最初から対応しているものから選ぶ方が良いかと思います。

色んな所で書いていますが、ウィンドウマネージャーにはスタック型とタイル型があり、Windowsや従来のPCはスタック型の重なっていくウィンドウのものがほとんどでした。タイル型も古くからあったのですが操作のためにキーボードの組み合わせを覚えるのも必要なものの、その設定方法などが上級者向けでもあり一般的ではありませんでした。
そう言う中で最近はHyprlandやNiriが登場したりで身近になってきました。それでもまだ設定の難しさ等から一般的にはまだ広まっていません。

そんな中、Pop!_OSの開発元System76が開発中のCosmicはスタック型にもタイル型にもできるシステムを搭載していて最新のデスクトップであるため一般的ではないものの、従来のデスクトップ環境を刷新するかもしれない可能性を秘めています。

どのデスクトップ環境を選ぶかは個人の自由ですが、従来のものを選ぶか歴史の新しい候補から選ぶかは初心者であればどれを使っても初めての体験ですから新しい環境を選ぶのが良いのではないかとも思います。

X11 と Wayland

と言っても知らない言葉やPCの役割などはわからないと思うので、次のように理解してみて下さい。

X11は1980年代から続いている古いレストラン、Waylandは2025年の最新レストランとしましょう。
X11の頃のシェフ(アプリ)は自分で料理を作って客席まで持っていくスタイルの店ですが、客席までが遠いので古株のウェイター(X11サーバー)に持っていってくれと渡すわけです。このウェイターは超ベテランですが高齢で足が遅く、しかも他の店(別のモニター)の客にも料理を持っていくことがあるので足腰がついてきません。
ウェイターは料理を運ぶだけで盛り付け(影、透明度、アニメーション)はしません。なので別にコンポジター(Compiz等)と言う人を雇って後から見た目を良くしてもらうという店です。
結果、このシステムでは人多すぎ、遅い、ミスが多い、セキュリティも穴だらけ(ウェイターが他のテーブルの会話全部聞こえている)と言う感じです。

一方Waylandでは、シェフは料理を作って目の前のテーブル(画面バッファ)にそのまま置くだけで、店長 兼 ウェイター 兼 盛り付け担当 が全部一人でやるわけです(これがコンポジター)。キラキラ盛り付けも全部やってくれます。他の会話(他のアプリの入力)は絶対に聞こえないようなレイアウトにもなっています。
このウェイターは超できる子なので仕事が速いのはもちろんですが、レストラン自体もよく考えられて作られているので無駄がありません。
このウェイターの一部の役目を任せるアルバイト(拡張機能や外部アプリ)を雇うことがありますがこのウェイターは優秀ですし、店のシステムが効率的になっているのでX11のシステムよりも速く、美しく、安全に客も安心して利用できると言うわけです。

古い店の方が味があるという人もいるでしょうし、新しい店でQRコードで注文したり回転寿司も注文したら自分の所で止まってくれるなどがあれば便利ですよね。そう言う店は人を沢山雇ってミスを増やすよりは人件費も抑えて優秀な人だけで店を回すほうが結果的に色んな場面で効率が良いことを理解しています。
時が経ちそれらができるようになったと言う方が正しいかも知れません。

AIにどれが良いかを聞いてみると

ChatGPTGrokGeminiDeepSeekperplexity
1KDE PlasmaKDE PlasmaGnomeKDE PlasmaKDE Plasma
2GnomeGnomeKDE PlasmaGnomeGnome
3XfceCosmicXfceXfceXfce
4CinnamonXfceCinnamonCinnamonCinnamon
5BudgieHyprlandLXQtLXQtBudgie

この表はこれから始める初心者であればどうかと言う問いで5つランキングしてもらったものです。一方、初心者でなければどうかを聞くと、次のようになりました。

ChatGPTGrokGeminiDeepSeekperplexity
1KDE PlasmaHyprlandKDE PlasmaHyprlandKDE Plasma
2GnomeKDE PlasmaGnomeSwayGnome
3HyprlandCosmicHyprlandi3Hyprland
4XfceSwayXfceGnomeXfce
5CinnamonNiriLXQtQtileCinnamon

初心者と言う枠を取り除けば(おそらく設定部分)、Hyprlandがランクインしてくるのがわかると思います。DeepSeekなどタイル型好き過ぎやんと言う感じですが、多くのAIがPlasmaとGnomeは幅広く使えると考えてそうです。それはつまりそれだけ使っている人がいて、そのレビューを公開しているということでもあると思います。
保守的な考えのAIですがそこにHyprlandがいずれもに食い込んでいる点、Grokの新しいバージョン(無料版ですが4.1)はかなり攻めたランキングなもののCosmicを入れた所に私個人としては評価できると考えています。
利用者が他より少ないだろう新規のデスクトップ環境を拾えていると言う点が信用に当たる部分です。少ないレビューの多くが高評価を付けているということかも知れませんし、その性能や諸々も考慮に入れているかはわかりませんが。

個人的には、

  1. Hyprland or Niri
  2. Cosmic
  3. Gnome
  4. Plasma

と言う感じです。初心者だとしてもです。前述しましたが、どうせわからないなら一から勉強するわけですから敢えての道を選ぶのもいいと思います。

HyprlandとNiriはDankMaterialShellを導入したらその際に必要であればインストールできるので、最初から選んでおく必要はありません。もちろん最初からデフォルトのHyprland等を入れておくのも問題ありません。CachyOSが入っているだけで何もない状態からもほぼ自動で導入できます。そのため、例えば新しいアカウントを追加してそちらにHyprland等を適用する事もできます。なので、それ以外を入れておくとよいかと思います。

GnomeかPlasmaのいずれかとCosmicを試しに入れてみて、それぞれに触れて行く中でHyprlandやNiriに興味が出たら新しいアカウントを追加してそこにそれらを適用するのが良いと思います。

まとめ

再確認

ISOファイルをダウンロードして、USBドライブに書き込んで、USBドライブから起動させたらライブ環境が動作します。インストーラーから、ブートマネージャー、ファイルシステム、デスクトップ環境を選びます。後は、PCの名称と自身のアカウント、パスワードの設定でインストールが始まったら待ってるだけです。
インストールが終わると再起動ボタンがでたはずなので押して再起動します。その際に画面が暗転したらUSBドライブは外して下さい。

CachyOSのWikiにも書いていますが、

It is not recommended to install CachyOS on a virtual machine. VMs can have issues with incorrect configuration or can be broken entirely. It is recommended to install CachyOS on bare metal.
CachyOSを仮想マシンにインストールすることは推奨されません。仮想マシンは不適切な構成によって問題が発生したり、完全に壊れたりする可能性があります。CachyOSはベアメタル(新規物理ストレージ)にインストールすることをお勧めします。

と記載があるように、新しいSSDを購入してと言うことではなく、SSDに新規に入れることが推奨されるということです。前述したと思いますが、HDDの場合はBtfsではなくext4が良いと思います。
SSDは、どちらも搭載できるのであればSATAでもNVMeでも構いません。OSだけで言えば巨大なファイルを読み込むことはほぼ無いのでSATAで十分ですが、ブラウザのたくさん開いたタブを復元する場合や、アップデートでかなりのファイルを処理するような場合はNVMeが良いと思います。
一般使いやOffice系の操作、動画を見るだけならSATAで十分ですし、ゲームをしたり4K動画の編集をしたりなどではSATAではしんどいと思います。用途によって使い分けで、そう言うのを考えるのをやめた人はNVMeにすれば間違いはないです。
しかし費用や用途を考えるなら、OSやソフトはNVMeに入れ、時々使うものはSATA SSDに入れて、アーカイブしておきたいようなものはHDDと用途を分けると良いと思います。データは溜まっていく一方だと思いますが常にそれらを使うわけではないのでより壊れにくいものにデータを入れておき、よく使うものやたまに使うものはHDDより、より速いストレージを使うという感じです。

これらはWindowsとかも同じですが、ノートPCをメインにするとこれらができないと言うのでバックアップするのにクラウドを利用したりでコストもかかったり、外部ストレージをUSBで繋いだりで結局机の上がゴチャッとしたりしてしまうこともあります。それらが嫌でノートPCを選んだはずなのに本末転倒になりがちです。
グラフィックや動画編集、ゲームなどでは大きすぎるのは違う問題がでてしまいますがノートPCのディスプレイでは小さすぎると言う場面もあり、結果的にデスクトップの方がいいやんとなることは多いです。
しかしデスクトップがありそれがWindowsや他のOSでも良いですが、それとは別にもう一台デスクトップなりノートPCなりがあってそちらにLinuxを入れると言うことならバックアップは容易になるでしょうし、ディスプレイも切り替えて使ったりもできます。インストールの作業的にももう一台あるとそれを見ながらできると言うのもスマホなどよりはわかりやすいと思います。

インストールが終わったら

ここまで色々、長々と書いてますがインストールの作業的には実際行ったら事前設定が10~15分、インストールを含めて15~30分ぐらいでできます。インストールした後は再起動でデスクトップまで行ったらCachyOS Helloが表示されます。そこにあるTweeksから色々とできるのですが、インストール時に行われている可能性は高いものの、

  1. ミラーサーバーのランキング
  2. システムのアップデート

等は念の為にしておいて下さい。他は必要に迫ったら行って下さい。後はどのデスクトップ環境でインストールしたか、何をするかでやることが変わってきます。

目標としては、日本語の入力ができるようにするのと、そのままでも良いですがフォントをお気に入りのものにすることです。一般的には、sudo pacman -S fcitx5-im fcitx5-mozcでfcitxの設定ツールとmozcを入れることです。これらはArch wikiで詳しく書いてあります。

後やるとすればファイルマネージャーとターミナルなどよく使うものを自分の使い勝手の良いものに変えたり導入したり等です。
Flatpak(Flathub)の使い方、AURの使い方などでしょうか。CachyOSではOctopiと言うGUIでパッケージ(公式とAUR)を入れられるパッケージが導入されると思います。コマンド操作を最小限で導入できるようになりますが、導入したいパッケージの名称がわからないと思います。
最初の内は色んなサイトを回ってパッケージの名称を覚える必要があるかと思いますがFlatpakなどを眺めて覚えていく感じでしょうか。AIに聞いてもよいかと思います。ただAIはあまり良い答えを出さない場合も多いので、試しにインストールしてみてもアンインストールできる方法を学ぶのも必要になるでしょう。
一通り普段遣いに必要なものを揃えていくのが良いかと思います。

Linuxのパッケージ全般にですが、導入してもそこから設定を行うものが大多数で、導入するだけで起動はするものの思った通りの動作をさせるには設定が不可欠です。VS Codeなどをいじったことがある人はこれらはよく理解してもらえると思います。
それら設定の解説は色々なサイトで行われているでしょうから、それらを参考に試して見るということが大切です。もしダメでもBtrfs + Limineでインストールしていればロールバックもできるはずです。それらのやり方も学ぶ必要があるでしょう。
そうして色々試していく内に最適な方法を覚えて、何も見ずに設定できるようになるまでには時間がかかるかも知れませんが何かを見れば設定できるようになればもうその頃には大抵のことはできるようになっているのではないでしょうか?
多少コマンド操作も覚える必要もあるでしょうが、何でもかんでもコマンドでということはありません。少しずつ確実に覚えていけばLinuxもWindowsも使えるようになってOS問わずソフトを使える幅が広がります。多くはWindowsで問題ないですがWindows以外でも操作ができるということはとても有益だろうと思います。

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