やっと練習へ
いよいよギターの練習に入ります。といってもこれまでのことは音楽を聞いたこともないとか、音楽って何?みたいな人にとっては必要ですが、たいていの人はそれらを既に持っています。使っていないだけ持ってる知識なのです。なので、色々書いてはいますけどもギターを買いました、弦を張りました、チューニングしました、はい練習とたった数十分のことを長々と書いているだけです。
ギターの練習へ
ギターの練習はさまざまなアプローチが考えられます。
ある人はコードをいくつか覚えましょうと言いますし、ある人はドレミを覚えましょうと言うかもしれません。
どんなものでも基本というのは面倒なもので、覚えるのも教えるのもまたそれを練習するのも邪魔くさいものです。上手な指導者ならそういった基本を基本と教えず、いきなり実践向きな音楽のフレーズから教え、後から「さっきやったのは基本的な○○なんだよ」と言うかも知れません。
それらを受けてどう感じるか、どのようなやり方が自分にあっているかは人それぞれで、自分の好きなようにしたら良いというのが本音ではありますが、あまりにも好き勝手にやると覚えられるものも覚えずに、できない というのが先に立ってそこで嫌になってしまうものでもあるのです。
いろんなアプローチがあって、いろんな覚え方がありますから初心者は余計に迷うということもあります。ただし、これはいくつも枝分かれした道ではあるのですが、どうあれこうあれ通らなければならない道でもあるのです。後になっても先になってもかまいません、基本は必ずマスターしましょう。
基本を理解していこう!
ギターにおける基本とは、おそらくドレミの仕組みとコードにあると思います。
ドからレに音が上がる。この事を説明するのはたやすくありません。しかしそれは理論レベルではという事で、ドの次はレ、レの下はドと誰でも知っていることですから「そんなこと説明なんかいらん」と言われるかもしれません。しかしこれは非常に重要です。後々カポタストと言う道具を使用する時にも、またキーと言うちょっと音楽通な話をする時でも必ず必要になります。
ですから、当サイトではまずドレミについてよりわかるようにいろんな所で説明をしています。このドレミはアルファベットでも表記され、ドレミファソラシドはCDEFGABCと当てられます。ギターのコードでアルファベットが出てくるのはこのCDEFGABが当てられているというわけです。だんだんドレミの重要性がわかってきたのではないでしょうか?
ギターはぶっちゃけていうと、2種類のコードを覚え、またマイナーとメジャーを覚えておけば大半の曲は弾ける(かもしれません)。
ギターにおいて一番重要なコードはEとAです。もちろん管理人個人の考えのだけの話ですが、このEとAのバリエーションがいくつかわかれば、ギターコードは成ったも同然です。しかし、そう易々と理解や技術をステップアップさせない理由として、バレーコード(セーハーコード)と言う存在が初心者の領域から出られない非常に大きな壁となっています。大半の挫折組はこのコードの存在の前に屈してしまっているようです。
邪魔な開放弦は、初心者にとってはむしろ邪魔にはならない
何がそんなに大切なのかというと、EもAも開放弦を含むコードです。開放弦というのは何も押さえない弦を鳴らす部分があるコードでして、押さえていない部分はずっと同じ音が鳴ることになります。押さえる箇所が変化しても開放弦が含まれているコードなら、その開放弦はずっと同じ音が鳴り続くわけです。
先ほどEとAのバリエーションを覚えればコードは成ったも同じと言いました。しかし開放弦がそうはさせてはくれないのです。それではEのコードのまま開放弦を含まないコードはないか!と言うと実はありまして、EではF、AではB(もしくはB♭)がそれに当たります。
FもBもどちらも人差し指で1~6(5)弦まで押さえることになります(バレーとかセーハーとかと言います)。これで開放弦の呪縛から解き放たれることになるのです。しかし、一本の指で全部の弦を押さえるのは大変で、また残りの指でEとAのバリエーションを作るというのもまたギター初心者には非常に難しいと言えます。
しかし、実際には全部の弦を押さえているわけではなく、より手前で押さえている箇所がある場合はそれより奥(ヘッド側)で押さえていても手前の音が鳴るわけですから奥で押さえている箇所は押さえなくても良い箇所になります。
Fを例にあげてみる
1f | 2f | 3f | 4f | 5f | |
---|---|---|---|---|---|
1弦 | ● | ||||
2弦 | ● | ||||
3弦 | △ | ● | |||
4弦 | △ | ● | |||
5弦 | △ | ● | |||
6弦 | ● |
上記の表はコードFを押さえた時の形ですが、2~3fで押さえている所を鳴らした時を考えてみてください。それよりも奥である1fの△部分はすでに手前の2~3fで押さえているわけですから、仮に△部分を押さえていても鳴ってないわけです。こういうことです。
かと言って、1~2弦の1fは人差し指で押さえられるでしょうが、6弦はどうする?と言う事になると思います。これはもちろん人差し指でセーハー(バレー)をして押さえてもよいですし、ネックの上から親指で押さえてもよいのです。これは手の小さい女性でもネックが握れればできるはずですが、手の大きい男性でもではないと言う人はいます。できるはずのことができない、それが初心者なのです。これらはまた後々色んな所で解説したいと思います。
できるのにできない、届くはずなのに届かない、セーハーをすると指がつるとか、色んな関門がありますがこれらが挫折の元になっているのです。ですから、そういったコードがなるべく出ないコード進行の曲を選ぶ必要があるのですが、そうは問屋が卸しません。たいていやりたい曲というのはこのFやBが出てくるものなのです。
しかしまったく対処法がないかというとそういうわけではありません。例えば「コード」の「弾けないコードは飛ばしてしまえ(もしくは代用できるコード)」とか、同「FやBが弾けない人のためにその他の方法」を参考に、なるべく簡単に押さえる方法を編み出すのも醍醐味の一つです。けれど最終的にはきっちりバレーコードを押さえられるようにならなくてはいけません。
コードを押さえて実際にギターを弾くとドンドンと先に進みたくなってしまいますが、実はそれだけではギターが弾けるとは言えないのです。まだ音が鳴っているだけという段階ですね。
ですから、そのコードを次のコードへと繋ぐために上手なコードチェンジをする必要があります。これは練習するしかないのですが、まずは簡単なダウンストロークでゆっくりと、4ビート((1小節に四分音符を4回鳴らす速さ。タンタンタンタンという感じ))でコードを弾けるように練習してみてはどうでしょうか?
そして慣れてきたら次第に早く、また複雑な弾き方を練習します。
コードの説明をしてると思いきや、実は弾く方の手に注意を向けているのです
ずっと読み返してもらったらずっと「弾く」と弾くばかり言ってたり「鳴らす」とずっと言っています。押さえるというのも言ってはいるのですが、だいたい鳴らすが多いと思うのです。このように、押さえることができずにそっちに注目してしまいがちですが、圧倒的に弾く方の手の練習のが大事です。その手が鳴らしているのであって、開放弦だけで構成できる曲があるとしたら、押さえる方の手は何もしないわけですが、どんな曲であれ絶対的に鳴らしてる方の手が何かしらの動作をしているはずです。
なので、きちんと押さえられていなくて音がビビったりミュート状態になって音が鳴らなかったとしても、鳴らす方の手をまず矯正しましょう。正しいリズム、正しい弦を鳴らしてるかどうか、そういうことにも注意を払ってください。